「真っ黒けっけの海」サビの絶唱部分の聞き取りに成功!

毎日汚れた海を泳ぐ夢ばかり見る
毎日真っ黒けっけの海を泳ぐ夢ばかり
あの子、言った あの子、そう言った
あの子、言った あの子、言った!!

泥だらけ 真っ黒け
コントロールができなくて
頭の機能がブッ飛んで
ブッ飛んだんじゃ意味がない
真っ黒けっけで意味がない

「コントロールができなくて」の部分が聞き取りにくかったのです。
 
分析心理学的には、水は深層心理の象徴でありその状態は当人の心の状態を表すとされているわけで、
とくに海はすべての生命の源でもあり、彼女の心理的総体の象徴ととることもできるわけです。
汚れた海というのにもまあいろいろ種類はあるわけで、たとえば少し懐かしい所では重油による汚染もあれば赤潮青潮といった汚染から、ゴミがいっぱい漂着していたり、あとは「泥だらけ」という部分に従えば、浅く泥流の入り交じった海でもあるのかもしれないので。
とにかく、そんな海の中を泳ぐ夢ばっかり見る、ということはそのままあなたはものすごーく荒んだ心にとりかこまれていて、このままだとやばいですよ、っていう「無意識からの警告」と考えていいのだと思います。
ところで、彼女はどんなことを思いながらその真っ黒な海を泳いでいるのでしょうか。
すごい嫌悪感でもって泳いでいるのか、あるいはとくに何とも思っていないのか、ということは、彼女がその心の荒廃に対してどのようなスタンスで接しようとしているのかということに結びつきます。また、その海の汚染の種類もやはりそのまま彼女の心がどのような種類の撹乱を受けているのかということとして解釈します。
逆に言えば、どうやら向井の語り口だと彼女は自分に対して無感覚らしい、とか、心が真っ黒に塗りつぶされているらしい、とかいったような感想から、真っ黒けっけの海を泳いでいる彼女がどんなことを思っているのかということを想像できるわけなのです。
まあ、こんなコトバをこねまわさなくてもだいたいの人は「どんなこと思ってるんだろう?」って考えて、しかもだいたいあてはなるような答えを自分で導くんだと思うけどさ。