【追記】下の彼女がどうとかいうエントリについて。

結局、そういう深刻なキモチとそうでもないキモチの差は、それを呼び出したときに受ける胸をつかまれるような感じのつかむ強さなのだと思います。そして多くの場合片方は微小な値あるいはゼロであり、他方はそれと比較して充分大きな値となるはずなので、ぼくらはその違いを感じ取って自動的にその感情のプライオリティを設定するのでしょう。
だから、そのへんがよくわからない人は頭だか胸だかに入っている回路のスレッショルド電圧が異常に高くなってるのか、あるいはその回路への入力が断線しているかのどっちかなのだと思います。でも落ち込むことはありません。人間の心はすごく高機能なので、別のやらかい部分にその機能をエミュレートさせることができるし、ちょっとキモを押さえればそいつにかなり完全な結果を返させることができます。
結局われわれは誰かがハードウェア的にその機能を持っているのか、それとも別の汎用的なリソースをつかってエミュレートしているのかというのは、彼から帰ってくる結果の違いでしか知ることはできないので、もしエミュレーションが完璧ならそもそもそのハードウェアはいらないのです。ただ一般的にみんながその方法に眉をしかめるのにはちゃんと理由があって、エミュレーションがほんとうに完璧かどうかっていうのはいろんな入力を与えて結果を見てみないとわからないからなので、そのへんは気をつけた方がいいと思いますけど。
まあ、要はだましだましでもなんとかなるってことです。ないものはあるとハッタリをかませばいいのです。人間の心が面白いのは、そのハッタリをずっと続けているといつのまにかそれが正真正銘の本物にかわってしまうというところです。コンピュータのアーキテクチャは人間の心に似ていると思うことは多いけれど、これは人間の心にしかない作用です、いまのところは。