VOCA展@上野の森美術館。

本当は新宿の「アートと話す アートを話す」に行きたかったんだけど、えー、いろんなアクシデントにより急遽こちらへ。おい誰か、一緒に行こうぜ。
VOCAという、平面作品にこだわった現代美術の選考会?みたいのが12年前からあるらしく、今回はそれの2006年バージョンらしいです。
平面のみというので鬼が出るか蛇が出るかといった感じではなかったんですけど、わりと鬼やら蛇が潜んでいた気もしました。
 
えー、あまり普段なら2時間ほどかけるであろうところを1時間弱でまわらねばならなかったので速読気味だったんだけど、まぁ、まぁ。なんとかうまくやりました。
まず思ったのは、現代美術(の平面)というのはすごくポップな時代なのかもしれないということ。
いろんなところでVOCAというものの評価を見てみると、あれをあのまんま「教材」として信用しちゃいけない性格のものらしいというふうに読めることが書いてあったりするんだけど、まあそういうのは抜きにして、そういうことを考えました。
一緒に行った人のひとりが(何人かで行ったのね)、「わかりやすいね」って言ってたけど、
それはもちろん、その作品は自分と同時代の産物であるので、今の時代となってはすでに常識化している部分にいちいちすばらしさをみつける必要がないという意味での「わかりやすい」でもあると思うのですが、
ううん。
つまり、作品のむかいに対峙して「これはいったい何なのだ??」と悶々とするのではなく、
まず一旦作品を自分のなかで受け止めちゃってから、その感じがいったいどんな種類の「感じ」なのかということをゆっくり調理すればいい、という意味の「わかりやすい」なんじゃなかろうかと思った。
一旦仮にわかってから、それをさらにわかるっていう段階の違いというか。
そういう意味で、元祖の「ポップ」アートって呼ばれるものよりは一歩こっちがわに戻ってきたのかな、みたいな。
ううむ。
あともっとたいしたことないことでいうと、複数対とか大型の作品が多いやね。
もうある程度やりつくしちゃったってことなのかなあ。うーん、ポストモダン(何
 
まあ、でも多少思わせぶりなほうが俺は好きだな。
とつめたく突き放してシメようと思います(何