「アートと話す アートを話す」@東京オペラシティーアートギャラリー

いってきました。
バウハウスからコンテンポラリー」というサブタイトルどおり、幾何学的抽象からビデオアートまでそろった「近代美術の宝石箱やー*1」のごとき展示でした。
ミもフタもないいいかたをすれば、俺は現代美術というものをひとつも(というと語弊があるけど)わかっちゃいないのですが*2、この企画はそういう人を対象にしているらしいのでまあ行ってみました。
入り口でワークブックのようなものが貸し出されて、それに各作品について「こういうことを考えてみましょう」的な示唆がいろいろ書いてあるわけで、それはけっこう頼りになりました。
ちょっと意外だな、と思ったのは、けっこう過去に言及する作品が多かったってことです。
ほんとうに「新しい」ものっていうのが「過去のものと比べてみると違う」ものなのか「いままでにまったくなかった」ものなのか、それとも「いままで」という部分にこだわること自体が新しくないのかっていう議論がありますが、
そんなことをしゃべってるとそのうち、「っていうかそもそも美術の価値って前衛性によって保証されてるんですか?」っていう疑問もでてきそうなトコロなんですけど*3
ただ、これだけは認めなければならない最低ラインとして、「かぶっちゃいけない」というのはあるんだろうと思いました。
和風ハンバーグ弁当がもうラインナップにあるのに、商品開発課の人が上の人に「次は和風ハンバーグ弁当なんてどうっすかね?」とかって聞いちゃダメだってことです。
だから、それを回避する一番確かな手段は、「これはかぶってるわけじゃないんだ」と強硬に主張し続けることってことなのかもね。
うーん。
しかしおれはやっぱり映像作品はニガテだ(;´Д`)、と嘆いて感想を終了にしたいと思います。

*1:cf.彦摩呂

*2:っていうか俺にとってはアートな場所にアートなモノを見に行くというのはわからないものをわかりにいくための行為なのですけれども。

*3:「触れて(不快感も含め)キモチイイ」ものこそが美術ですからっ☆