矢野絢子ツアー2006「バベルの石」@青山月見ル君思フ

いってきました。
いやーね。まじね。なんつーか、ね。
っていう情報量ゼロのフレーズしか出てこないすごさですよ。ね。
「ポップにすごみを感じるとは思わなかった」って原田郁子の「ピアノ」を聞いたときに書いたけど、
矢野さんのやってるのは俺の勝手な判断によるとポピュラー音楽ではあってもポップスではないので、
でももともとすごいすごいって言ってたうえで実際それってありなの?っていう。いやー、いくらなんでもあれはないでしょ。
彼女の思惑通り「ニーナ」で顔面ずるずるになりましたよ。泣くっていう行為が「あらしのよるに」以来です。うーん、あれはいい映画だった(何
ほんとは「夕闇」も聞きたかったんだけど、まあ別のライブにいけば聞けるでしょ。
なんというか、矢野さんはきっとクラシックむきじゃなかったんだろうね。ピアノフォルテっていう意味では鬼ピアノだけど、正確かっていうと実はそうでもないっぽい(ミスタッチがわりとある)。
ペダルの踏みかたも独特だしね。かっこいいけど。足で大きくリズムを取るように踏むんだけど、印象的だったのはなんかの曲の途中の一瞬ブレイクみたいになるところで床でトンってリズムを踏んだのがすごいシビレた。イカしてた(死語
それからひとつ歌詞についてでも。
初めて聴く曲に対して、俺らは歌詞を知らないわけで、記憶のマジックナンバー7±1のぶんの単語しか自分の中にとどめておくことはできないわけで、というかやっぱりほんとに意味を持つのはいまさっき届いた1単語しかないわけで。
だから、もちろん全体としてみたときにがっちりとなってることは大切なんだけど、それとは別の価値観として近くの言葉とどれだけ意味の表現のしかたとして結託しているかっていう基準もあるよねっていうことかなあ。
いやー、費用対効果だねえ(何