グレゴリー・コルベール/animal totems・日本美術が笑う・笑い展-all about laugh-@森美術館

金曜日にいってきました。まずは前座的にグレゴリー・コルベールのanimal totemsから。
後の長丁場に備えてここはすっと流したんですけど、もっと気合い入れて見てもよかったかな。
身も蓋もない言い方をすれば人間と動物の写真ですよね。でも動物にもたれかかったり目を閉じて頭を垂れたりして(すごいやつは巻貝みたいのがぽつんとあって、子供がそれにひれ伏してたんですが)、animal totemsという題名にも現れている通り動物のほうを一段高くとか人間ど同等の場所におくのが基本のスタンスであるようです。
そういうふうにして見てみると、彼らの表情というかたたずまいが同質に見えてくるというか、存在のエネルギーとでもいうようなものが同じ水位でまじりあっているというか、もっといらない深読みをすれば「動物もぉ、人間もぉ、みぃ〜んな同じ命なんだよぉ〜」っていうようなうさんくさい言い方への冷たい目線というか、そんなような感じでした。
「日本美術が笑う」は、まあ全て俺の守備範囲外だったのであんまりコメントはありません。麗子像が怖かったです(何
まー、歴史はちょっと・・・ね。人がテンション上がってるのを見るのはいいもんです。
途中にMAMプロジェクトの部屋がありまして、21世紀的ミニマリズムというか、そんなような感じのやつがありました。そういえばエスカレーターを上ったところに、エスカレーターの手すりに白い線を引いていって一周つなげる、みたいな映像作品がありました。おもしろかったけど、やはりビデオアートはニガテだ;
さいごは笑い展です。いきなり「みなさまよくご存知の通り……」みたいなノリでフルクサスというのが出てきたので、見たことも聞いたこともない俺は多少とまどったのですが、素数を数えて落ち着いた*1あとは冷静に見れるようになりました。
うーんと、印象に残ったのは

  • 変なラケットで卓球
  • てんびんで理不尽な比較
  • 裸模様/内臓模様エプロン
  • 勃起で靴ひもをほどく
  • 自走買い物カート(ときどきカートの向こう側で動かしてる人の影が見える)
  • 雨の音がする何かを映すテレビを傘でおおう
  • 観客におもろいことを1分間させる
  • パンの顔
  • 割れたみたいなデザインのガラスの写真(大丈夫、デザインだから大丈夫よ!という張り紙)
  • ウォン札の中の風景の旅
  • ソーセージを喰いまくるおじいさん、瓦を割りまくる男、剣を飲みまくる女性
  • 木村太陽シリーズ
    • 首のところでひねってとれる容器になった動物たち(子ブタにおっぱいをのませるブタとか)
    • 壁にドローイング(おもしろい)
    • スタッフのお姉さんが座ってるのが実は体育座りした男(の人形)
    • 金沢21世紀美術館にもあったTypical Japanese Englishの別バージョン
  • 動く脳みそ
  • 言葉のはいった黄色いコート
  • 匍匐前進
  • このパフォーマンスをしている(なんか韓国の名前)さんは、時給5ドルで……
  • ビンラディンin Japan("Sake is awesome.")
  • 舞考(「私 料理 ない」)
  • 空から降る1億のタライ(それはめちゃイケの「笑う男」に並ぶ名コーナーのタイトルだけど)

ぐらいですかね。まーつかれました。