「無言の歩み[In Silence Walking]」、「エナジー・ヴォイド[Energy Void]」

作品名の掲示のない細長いあかりと、赤い石が山形に切ってある「山[The Mountain]」を通り過ぎると、今回の目玉「エナジー・ヴォイド」はありました。
嘘です。形が似てたので間違えました。いやー前評判のわりに小せぇなあと思ったんですよw
それは「無言の歩み」でした。一見石で作られた「0」みたいにみえるんですけど、それは「[」と「]」の組み合わせだったわけです。もうこれは「[」と「]」がそれぞれすれちがう人(に象徴されるその他の自律的な存在)ととるしかないっしょ!
彼らは無言なのです。お互いの存在に気づいています。そして、自分たちがなにかを知らないことにも気がついています。あるいは具体的になにを知らないのかさえ知っているのかもしれないです。そして、通り過ぎます。彼らの頭(のような所)と足(のようなところ)は融合し、彼らの意識はお互いの存在を認識することによって交錯します。
でも、彼らは知らないのです。彼らは彼ら自身を本当には知らないし、お互いを本当には知らないです。そしてそれらを知らないということはたぶん知らないのです。もうここまで来ると、フツーあるでしょっていうふたつの間の空間でさえ、なにかこう空虚性のようなものを表しているような気になるわけなんです。
そして、その先の角を曲がると、今度こそ本当に「エナジー・ヴォイド」はありました。
圧倒的な量感とそれに矛盾するような軽やかな流れ、それから中央の空間。
でも、俺は戸惑ったわけです。前の部屋の作品のようなものがすっと浮かんで来ないわけです。
少し角張ったところは理知性を、とか上から落ちてくるところはなんか高揚感のようなものを、とか考えてはみたんですけど、周りをぐるぐる歩きながら「あー。。。」とかって思ってるだけでした。
うーん、どうなんだろう。だれか「エナジー・ヴォイド」の分かった人、俺にヒント教えてくれ;