情景と感情について。

まあ情景描写っていうのはその場にいる人物の心情をよみとるうえでなかなか強力な媒体だと思うのですが(図式としては間接的だけど)、
でも、情景に感情表現を預けすぎるって言うのもどうなんですかね。というか、情景で感情を描写するのってどうなんでしょう。
と思うわけです。
情景が人物の感情に一致するのは、一致するような情景でなければ不自然でようわからん世界になってしまうからなのであって、
というのは、そうでないとすでにある人物描写(直接表現)から、ひとつ優先度の低い情景描写(間接表現)が浮き上がってしまうから、ということなのだと思うわけです。
もちろんこの言い方はあくまで基本であって実際にはもっとくずして使う方法論だとは思うんだけど、
『情景は、そうあらねばならないと定められている内容が存在するから、あらゆる可能性のなかにあって「仕方なく」そうあるのだ』
という図式は、あまり人の気に障らない表現をしようという場合には神聖にして不可侵なものだと思うのですよ*1
もちろん表現の享受者が、情景をステップとして人物達の感情を手に入れるということはあたりまえで正しいことなのだと思うけど、その手順を逆にする、というのはねえ。。限界があると思うのですよ。こんどは背景が嘘くさくなってしまうし。
 
 
ということを「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」を見て思いました。*2(何

*1:気に障ると書いて気障ですから。

*2:文章表現に限定してないのはそのせいです